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イラスト中心で自由な感じ。[ユルく楽しくオリジなる]なブログです。

ウルエのかなた2 ~空の色~
 空はどうして青いのか。虹はどうして七色なのか。

 私は知らないし、知る必要も無い。


 必要の無いことは極力避ける。それが賢い生き方だろう。
 例えばテレビに出ているスポーツ選手。彼らは小さい頃からコツコツと練習を積んでいる。その道のプロというのは、強さに比例して練習に時間を費やしているものだ。

 そんな人たちに張り合うのならば、どうすればいいだろうか? それには、私も要らない時間を削るしかない、それが私の考えた結論だった。必要なことだけ、考えればいい。


 私は陸上部に所属している。自慢じゃないが、毎日毎日ばかみたいに走り込んでいる。きっと私の高校生活って、このグラウンドの景色しか思い出に残らないんだろうなぁ。

 県内で有数のスポーツ校である私の高校。家からはさほど遠くないし、勉強のレベルもなかなかであるため、後先考えずに入学を決めてしまった。進路とかは後からでも問題ない。そう自分に言い聞かせながら、今日もまたグラウンドに向かう。

「ウ~ル~ぅ~……、エっ!」

 ズシン、と背中に重みを感じ、すぐさま振返る。

「ウルエってば~。置いてかないでよ~」

「キラちゃん、重い……」

 そこには見慣れた顔があった。成海星(なるみ・きらら)。同じ陸上部仲間だ。クラスは別なんだけれど、たまたま同じタイミングで来ていたみたい。

「え~? キぃ、そんなに重くないよぉ」

「おーもーいって。私より背高いんだから当たり前でしょ」

 私に乗っかったまま、首をかしげる彼女。私が小柄なのもあるけれど、キラちゃんは男子にも負けず劣らず背が高い。おまけにスリムだから、モデルにしても差支えないだろう。

 ……ちょっと天然入っているけれど。

「しょぼ~ん……はっきり言われちゃった」

 渋々地に降り立つと、今度は窓から空を仰いでいる。雲ひとつ無い快晴。空から青が降ってきそうだ、なんてね。

「ぅ~ん、見事に晴れてるねぇ。日本晴れだ~。これは今日も練習、大変そうだよ~」

 確かに今日は日差しが強い。校舎中に影が潜み、何だか空気に重たさを感じる。こんな日は、誰もが練習なんて休みたいに違いない。強豪との距離を縮めるにはもってこいだ。

「さっさと行こう、キラちゃん。今日も走るよっ!」

「えぇっ? ウルエぇ~! もっと見てこうよ。空、キレイだよ~? あぁも~! 置いてかないで~!」

 今日の空はスカイブルーだな。爽やかな青色。元気になる色。

 前はもっと綺麗に見えたと思うんだけれど。

「……空なんて、興味無いよ」

 一言そう呟いたら、どうでもいいような気がした。

ウルかなキララ

=つづく=

みなさんは空、綺麗に見えていますか?

このあと、新たな出会い。
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